今日は安倍晋三首相の歴史認識について考察してみます。
安倍首相は歴史認識問題で従来の首相談話などを踏襲していますが・・・しかしです・・・
10月6日の衆院予算委員会で、岡田克也元民主党代表は安倍首相に対して政府がサンフランシスコ平和条約に調印し東京裁判(極東国際軍事裁判)を受け入れたこととの整合性をただすための質問をしました。
安倍首相は
「(A級戦犯は)平和に対する罪と人道に対する罪で裁かれたが、その段階で作られた概念だ。日本の国内法的には戦争犯罪人ではない。」との見解を表明しました。
これは苦しい見解ですね。
1952年に日本政府は東京裁判の判決結果を受諾しましたから、今更このような理屈は海外には通用しないでしょう。
国際的に通用しない理屈が国内的に主要な理論として通用するとは思えません。
一部の少数派としての歴史観ならば別に構わないと思いますが、首相としての発言レベルとしては、これはどうでしょうか?
仮に安倍首相の発言が海外で報道された場合、日本政府のマイナスイメージにしかならないはずです。
もはや東京裁判のやり直しは不可能です。
戦争裁判ではなくて歴史の研究として戦争責任がどこにあるかもう一度考えるのは良いことだと思いますけどね。
それではここで岡田克也氏のホームページのメッセージから必要な部分を抜粋して引用したいと思います。
岡田かつやの週間ビデオメッセージ (10月6日号)
○予算委員会質疑で財政再建や歴史認識などを安倍総理に問う
午後は東京裁判、A級戦犯の問題です。昨日の菅さんとの質疑の中で、河野談話あるいは11年前の村山談話といったことについて、「内閣としてこれを認めている」「内閣総理大臣としての自分も同様である」という言い方をされたわけですが、今日、A級戦犯、東京裁判について議論した感じは、官房長官のときに言われたのとほとんど変わらなかったなということです。
安倍さんが言われた、「日本の国内法においてA級戦犯は犯罪人ではない」というのは当然です。A級戦犯は“国内法”で裁かれたわけではありませんから。
しかし、では日本“国内”において犯罪人でないのか。安倍さんは犯罪人でないと言うわけですが、しかし東京裁判というのは日本が受け入れていますし、そして、独立後もサンフランシスコ平和条約11条で刑の執行をするということも受け入れているわけですから、これは当然犯罪人であるということになります。
そして、安倍さんが言われたように、A級戦犯の一部は赦免されましたけが、それは刑期が短縮されたということであって、刑あるいはその前段階としての、犯罪であるという事実認識がそれで消えたわけではありません。
私がここに非常にこだわって質問をしたのは、やはりリーダーとしての身の処し方といいますか、責任の取り方、こういう問題に直結するからです。
確かにあの時代、例えば私が日本国の指導者であったとしても、大変な困難を伴ったと思います。上手くやれたかどうかは分かりません。非常に国全体の経済状況も厳しかったし、そして政治家の命も狙われるような時代でした。
しかし、そういう中で、当時としては英知を尽くしていろいろと判断していったと思いますが、何かが欠けていたから、あの悲惨で愚かな戦争に突入し、アジアで、あるいはアメリカに対して、そしてもちろん日本国内も、多くの罪なき命を奪うことになったわけです。
やはり、そのことに対してしっかり責任を取るということがなければ、私は一体リーダーというのは何なのか、リーダーが取るべき責任とは何なのかということになると思います。
いずれにしても、安倍さんはほとんど、ここの部分については変わりませんでした。内閣として認めてきた文書についてはこれを認める、しかしその他のことは変わらない、こういうことなのかなと思って、今日は議論をしていました。
この点はなお、さらに議論していく必要があると思っています。
岡田氏の指摘は正しい事実認識ですね。
民主党及びその他の野党が安倍首相の歴史認識についてもっと深く追求していくと安倍首相に対する批判が国内だけでなく海外からも強まる可能性があります。
一国の首相という立場になってしまった場合、一個人の思想を犠牲にしてでも守らなければならない国益があるはずです。
そういう意味で当エントリーのタイトル名は
『安倍首相のアキレス腱』としました。
今後の展開に注目したいと思います。
それにしても残念なことは、61年も前に終結した戦争の責任問題を未だにもめているということです。
いい加減そろそろ何とかならないものなのでしょうか??
一刻でも早く歴史認識問題の論争に決着をつけることを望みます!! 
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